20数人の中に知人は1人
こんにちは、大和イタチです。書くことで心のズレを直し、分相応な幸せの実感を取り戻そうとしています。ブログを書き始めて、自分の心を見直す中で、自分が今まで尻込みしていたことにも挑戦してみよう、そんな気分になりました。今日はその報告です。
仕事で知り合ったオーストラリアの青年「童くん」(彼の日本語のニックネーム)に3週間ほど前、「僕の誕生日を祝ってBBQするから来ない?」という誘いを受けました。聞くところによると、彼が日本での仕事を通じて知り合った友人や、飲み屋で知り合った仲間たちが集まるそうです。基本的にオーストラリアを中心とした外国人で、日本人も英語が話せる人たちです。
「約20人のメンバーに知人は童くん1人、3時間英語で会話を続ける」というシビアな条件に尻込みしそうになりましたが、「ブログも書き始めたことだし、新たなことをして幸福の実感につなげよう」あまり論理的とは言えない思考の後、彼に参加を伝えました。
英語の学習は高校時代に興味を持ち、何とか今まで自分なりに本を読んだりラジオ講座を続けたりしてきましたが、ネイティブのパーティーで数時間みんな楽しむレベルで会話する、というのは語学的にも内容的にもハードルの高いものです。
郊外の丘にあるバーベキューサイトまで妻に送ってもらい、フライングの缶ビールを1本開けるころに童くんたち一行がバスから降りてやってきました。グループラインの会話の内容から想像はできてましたが、みんな若い若い。そして日本人は僕の他4人。完全に私が最年長、しかもダントツで。40代半ばで生まれて初めて経験するシチュエーションに少し足がすくみました。
お酒ってすごい 縁って不思議
20数名のために割り当てられたテーブルは4つ。彼以外知人のいない私に、童くんは「真ん中の方に座ってよ」と気を使ってくれます。食材を取り出し、サラダを準備し、フルーツを切り、バンズを配り、用意が着々と進んでいきます。日本人同士のBBQと比べると、食材の種類や大きさ味付けが微妙に異なります。しっかりと味付けされた骨付きリブ、巨大なバンズと大量のバター、大きな皿に盛られたフルーツ、私の勝手なイメージですがオーストラリア風のBBQが展開されていきます。
飲み物は各自用意だったので、とりあえず自前のビールで乾杯。しばらくして、皆の持ち寄ったワインやお酒の飲み比べです。煙にまみれ、肉をつまみ、杯を開けるにつれ、最初感じていた緊張感も和らぎ、まるで自分が彼らと同年代の友達になったかの気分になります。明らかに、人によっては二回りくらい離れているのですから不思議なものです。
英語も、なぜかいつもよりも上手に話せている気がします。来る前は電子辞書かポケトークを持ってこようかな、と考えていたのですが、そんな不安も無用でした。私の英語が上達したというより、私が年を取り、なんとなく「自分が彼らの年にこんなことを考えていたな」という共感が、会話の理解を助けたのだと思います。昔の自分と重ね合わせて、若者に対して寛大な気分になることができれば、年を取ることも悪くないなと思えます。
日本人が他に4人と先に書きましたが、この4人と私が実はつながっていたことに不思議な縁を感じました。童くんの友達の奥さんはかつての同僚でした。童くんの飲み友達の男性は、7年ほど前私と会ったことがありました。童くんの行きつけのバーを経営する2人が来てましたが、そのバーは私の家から徒歩5分の場所で、近く訪問することを約束しました。その他、自分の息子の友達を知っている人や、共通の知人がいたりして、世の中の狭さを感じました。
おいしい肉を食べ、お酒を飲んで、英会話もうまくいき、楽しい時間を過ごすことができましたが、今日一番印象に残ったのは、この数時間の間で不思議な縁を何度も確認したことです。知人が童くんしかいないからしり込みしていたら出会えなかった縁です。つながることで幸せを感じられる、そこまで大げさなことではないのかもしれませんが、つながる機会が多いとより大きな幸福に巡り合うチャンスも増えるのかもしれません。私はあまりSNSをしないのですが、多くの人がそこに夢中になるのは、その中にある幸福をつかみそうな匂いを感じているのか、そんなことを考えました。
モヤモヤ ⇒ 幸せ?
”しり込みせずに飛び込んでみると、自分のつながりを再確認できるかも”