華語と台湾語
明日香出版社のテキストを三種類買ったことがことの始まりであった。「台湾語が1週間で話せるようになる本」「たった72パターンでこんなに話せる台湾語会話」「台湾語会話すぐに使える日常表現2900」いずれも台湾語を学習するために購入した。
しかし、どの本でも一つの表現が日本語、台湾語、台湾華語で併記されている。テキストには音声ファイルがおまけでついているが、これも同じ形式で再生される。
- 私は台湾に旅行に行くつもりです。
- 我打算去台灣旅行。(ウォタースンチィタイワンリュィシン)
- 我拍算去台灣旅行。(ゴアパァセンタイワンルヒン)
上が華語で下が台湾語である。このように発音は多少異なるが、文字の並びはほとんど同じ表現が多数存在する。
最初は華語を無視して練習していたが、繰り返し聞くうちにそうもいかなくなった。それにどちらの言葉も日本で使用する漢字の音読みが連想させられる。台湾語は中国大陸南部が、華語は北部がルーツである。
「これは面白い」と私は思った。私はいつの間にかこれら台湾の二言語を同時に学習するようになっていた。お互いに関係し合う3つの言葉を見ることで、世界が厚みを持って広がるのがわかる。
そうこうするうちに、私の中で抑圧していた考えが浮かび上がってきた。
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