盛り上がらない
自分のことを天邪鬼な性格だと思う。世間の人々が騒ぐことに興味が湧かない。流行りのファッションや音楽にも関心がない。人が飛びつくものがあると、その反対側にあるものを探そうとする。
だからオリンピックがやってきても気持ちが上がらない。もう少し地味にやってくれたら見るかもしれないが、現在のような世界的なイベントになると「どうしてみんなこんなことに熱中するのだろう」と思ってしまう。
プロ野球の結果が夜のスポーツニュースで報道され翌朝の新聞に載る、その程度に報道されるのならオリンピックも好きになるかもしれない。それで興味を持ったらネットで検索を検索すればよい。
選手たちは国を代表する重圧を抱えながら競技に出場する。一足一挙動、一言一句が報道され、それに対してあらゆる方向からレスポンスが飛んでくる。並の人間なら耐えられない。そこまでして記録を求める必要があるのかと思ってします。アマチュアイズムを取り戻して、もっと質素な設備で楽しくゆるく競技をしてほしい。
そのように考える私は完全に変わった人間である。ニュースやサウナ室以外でオリンピックは見ないが、冬の五輪が来るたびに思い出すことがある。
「ああ、また冬のオリンピックがやってきた。あれから何年だろう?」
私は遥か昔の記憶を取り出そうとする。その作業を行いながら、いつも記憶の上書きをしなかったことを後悔するのだ。
上書きするべきであった舞台、それは信越本線の横川ー軽井沢間。
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