ジャンケン
グーはチョキに強く、チョキはパーに強く、パーはグーに強い。ジャンケンはよくできていると思う。勝ちの中に負けが含まれ、負けの中に価値が含まれる。関係性が変われば状況も変化する、そんな普遍の真理を感じさせてくれるゲームである。
大の里、安青錦、豊昇龍この3人の関取を見ているとこのゲームを連想してしまう。大の里は安青錦に強く、安青錦は豊昇龍に強く、豊昇龍は大の里に強い。
そして今この3人が大相撲の中心にいる。誰が強いのか。この3人が一番強い。しかしその中で最強は誰なのかと問えば誰でもあり誰でもない。これが、勝ち抜きのトーナメントではなく十五日間異なる相手と対戦する大相撲の面白いところ。
力士同士の相性というものは本当にあるのだと思う。番付が下であっても勝てない相手はいる。例えば元大関の御嶽海。龍電に対してかなり分が悪い。今場所を迎える前はなんと2勝11敗であり、今場所勝利してようやく3勝目。
しかし、このようにトップ3がこのようにジャンケン状態になることは珍しいと思う。この3人のバランスを崩すのは、第4の存在である琴櫻であるが誰に対してもかなり負け越している。
3人ともまだ若いのでしばらくこの均衡状態が続くのか、それとも安青錦が大の里を克服して抜き出るのか、相撲をみる楽しみは尽きない。
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