私の思考の割合
相変わらず慌ただしい毎日が続いており、ゆっくりと腰を落ち着かせて文章を綴る時間がありません。そのためなのでしょう、最近の記事はネガティブな内容のものが多くなっています。このブログは、もとはというと文章を書くことで私の心を整えることが目的なので、この辺りで少し軽くてファニーな記事を書いて心のバランスをとろうと思います。
ものを考えるということは頭の中で既知の言語を運用することによって行われます。そしてこの国のほとんどの人は母語である日本語を使用してそれを行います。外国語が一定のレベル以上できると、それらの言葉も思考の中に入り込み始めます。
私はというと、もう長い間英語とイタリア語の学習を行っています。英語を教えることは職業なので毎日なんらかの形で触れていますし、意識して上達しようと心がけています。イタリア語は数え切れないくらいの中断と再開を繰り返してきましたが、なんとか現時点では「学んでいる」と言えるレベルだと思います。
従って私は何かを考える時、3つの言語を使うことになります。ざっくりとした感じ日本語75%、英語が20%、イタリア語5%、これらが私の思考のために使う言語の割合です。
さて、私の頭のCPUの中はこれらの言語を使って運用されているわけですが、肝心の思考していることに関して言えば、私はこのブログの読書の方々が想像するより遥かに俗にまみれた人間です。
このブログには学びや人生などお堅い内容の記事が多く、それは紛れもない私の姿です。しかしながら、それら真面目でポジティブな分野に使用する脳のCPUのエネルギーは約半分で、残りの半分は他人から見ると本当にどうでもよいことに使われています。
キーワードを挙げると「B級」「逆インスタ映え」「親父ギャク」「下ネタ」「ブラックユーモア」というようなものになります。最後の二つについてはこのブログで書くことはできません。だから、これまでの記事のように最近の「親父ギャグ」について記して少しでも明るい気持ちになりたいと思います。
歌バージョン
親父ギャグは、ある言葉に脳が反応してそれと韻を踏んだ別の言葉を言うことで成り立っています。関西に住む40代以上の人なら、吉本新喜劇の今は亡き島木譲治氏を真っ先に思い出すのではないでしょうか。
「しまったしまった島倉千代子」「困った困ったこまどり姉妹」「参った参ったマイケルジャクソン」など、私も大好きで今でも「しまった」と言うと心の中で「島倉千代子」と必ずつぶやきます。
私にはこの歌バージョンがあるのでいくつか紹介します。歌バーションとはある言葉を聞くとそれに喚起された親父ギャグが出てきて、さらにそれに付随した歌を口ずさまずにはいられないものです。
Breaking The Low
メタルを代表するバンド、ジューダスプリースト1980年リリースの名作「British Steel」の1曲目を飾る曲です。回転ずし「スシロー」の前を通る時、脳内に再生されます。
サビの部分”Breaking the low, breaking the low”の部分が”スッシロー スッシロー!”に変わります。最後はロブ・ハルフォードの高音のシャウト”スッシロッ!”で終わります。
Exciter
これもジューダスプリーストのステンドグラスを代表するスビードナンバーです。神戸市に掖済会(えきさいかい)病院という医療施設があります。けっこう大きな施設でバスの行き先にもなっています。
この「エキサイカイ」という響きを聞くと頭の中でロブ・ハルフォードの高音が響き始めます。
サビの”Stand by for exciter!”の部分は、当然”Stand by for エキサイカイ!”に変わっています。
Alone
店名と場所の次は物です。ここ10年間でこれの技術はものすごく進歩し、撮影から輸送からその応用範囲は幅広いものです。悲しいことに兵器としても実際にウクライナや中東地域で使われています。
そうです「ドローン」です。毎日のようにニュースに出てきます。その度にBzの名曲「Alone」が流れてきます。
もちとん”ドロー〜ン 僕らは それぞれの花を〜”という風にです。
Someday
神戸から明石や姫路に遊びに行く時、JRで行くのが一般的なのですが、場所によっては私鉄の山陽電車を利用します。明石までJRと並走していた山陽電車はそれ以西JRの南側を走り、二見や高砂や大塩に行くには便利なのです。
山陽電車は地元では山電(サンデン)と呼ばれています。だから私が山陽電車に乗ると、佐野元春のあの名曲が流れてきます。ただしサビは全て「山電!」に変わっています。
タイトル不明
親父ギャグセンサーが反応して歌が流れて来るのは歌詞だけではありません。時には歌詞のない歌も頭に響いてどうしようもなくなります。
日曜5時半のテレビ番組、この番組のテーマ曲は明るくて聞くと思わず笑顔になります。私は「商店」「賞典」「焦点」「昇天」などの言葉を聞くと「笑点」のテーマが流れ始めます。
”チャッチャチャ チャラララ チャッチャッ パフッ”
数ある「しょうてん」の中でも「焦点」と「昇天」がおチャラケた場面で使われることはそれほどありません。だから私は困ります。真剣な場面で「焦点」や「昇天」が出ると、「笑点」の”チャッチャチャ チャラララ”が始まってその後の話が頭に入ってこないのです。
今回は私の親父ギャグセンサーが反応する歌バージョンについて書いてみました。歌もまだまだあるのですが、その場で書き写さないとすぐに忘れてしまうのです。
今回あげたものは、どれももう鉄板で多分一生私から離れない歌だと思います。ということは、私はこれからの人生ずっと「スシロー」を見るたびロブ・ハルフォード、山陽電車に乗るたびに佐野元春の声を聞き続けると言うことです。
歌もそうですが、もともとあった普通の言葉の親父ギャグも増え続ける一方で時々「私はどうなってしまうんだろう」と思う時があります。
今年11月のアメリカ大統領選挙は、前回と同じ候補者同士の戦いになりそうです。思えば私の親父ギャグの中でも最も現れる頻度の高いものは4年前に登場しました。
「それはやばいなあ、(ヤバイデン!)」このフレーズは私の中で1日軽く20〜30回は現れます。今年の大統領選の結果がどうなろうとも関係なく、私は一生この言葉遣いを続けることでしょう。
時々私は思います。「イタリア語が上達しないのは、私のCPUが親父ギャグをはじめとするどうでもいいことにエネルギーを使い過ぎているのが原因なのではないか」と。
本心を言うともっと真面目なことにエネルギーを使いたいです。語学をもっと上達させたいし、私には気合を入れて読まなくてはならない本が数多くあるからです。私は自分の人生とは何なのかをもっと真剣に考えたいのです。
でも奴らは容赦無くやってきます。親父ギャグやここには書けない下ネタが無慈悲に私のCPUを経由してメモリやハードティスクを侵食するのです。
それもまた私の姿であると認めてあげなくてはならないのでしょうか。とりあえず、イタリア語検定の2級を取得するまではエネルギーを奪いすぎないでほしいです。
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