冬五輪が来るたびに

盛り上がらない 自分のことを天邪鬼な性格だと思う。世間の人々が騒ぐことに興味が湧かない。流行りのファッションや音楽にも関心がない。人が飛びつくものがあると、その反対側にあるものを探そうとする。 だからオリンピックがやって …

四十路妻たち

ある運動部 神戸三宮のイタリアンレストランで私は白ワインを飲んでいます。男は私一人で、七人の四十路妻に囲まれています。女性たちはかつて少女でした。時が経つにつれて少女は年頃の女性となり、やがて妻となり母親になっていきまし …

神戸妄想鉄道

立ち食いそば 若き頃、私は妻に誕生石の指輪をプレゼントしたことがある。しかし、その指輪をつけた妻の姿を見たことはない。なぜなら妻は多くの女性とは異なり宝石類に全く興味を示さない人であるからだ。 私は薄々そのことに気がつい …

想像力と感謝

旅の目的 7月の暑い広島の街を歩いています。広島港から横川行7系統の電車に乗り、私は人であふれかえっている本通りの電停で下車しました。 今回私が広島を訪問した目的は二つありました。一つ目は8月の新線開通で廃止になる猿猴橋 …

虚しさを感じる贅沢

実家に帰ると 一月ぶりに実家に帰省することにした。田んぼの畦の草刈りのためである。車庫に車を停めて母屋へ行こうとすると見慣れない光景が目に入った。 長さ5〜6メートルはある鉄パイプが玄関前の地面から屋根に向かって垂直に立 …

6本目

来るもの 去るもの 「ご注文の品が出来上がりました」 普段馴染みにしている洋服屋さんからラインのメッセージが入りました。都合のよい日を予約して、商品を取りに行きます。注文していたのは2本の黒色のズボンです。 2本とも同じ …

何が起こってる

危険信号 学校の校舎、2階の廊下を歩きながら思いました。 「こんなに暑くて大丈夫なのだろうか」 ここは直射日光が当たる場所ではありません。南側に教室が並び北側に窓がある廊下です。そんな場所で、私は「ここにいてはダメだ」と …

生きる

タブレット 現在、朝5時50分。目が覚めてすぐにパソコンに向かっている。書き留めておかないとすぐに忘れてしまう、そう思ったからだ。 つい数分前まで夢を見ていた。渡辺勘治がタブレットをつついていた。画面に映っていたのは彼の …

見えない命

稲作作業の合間に 私の実家では、ゴールデンウィークの到来とともに米作りが始まります。米作りとはいっても、実際に田んぼに水をはり苗を植えるのは5月の終わりで、この時期は半年の間放っておいた田んぼの整備を行います。 この前記 …