想像力と感謝

旅の目的 7月の暑い広島の街を歩いています。広島港から横川行7系統の電車に乗り、私は人であふれかえっている本通りの電停で下車しました。 今回私が広島を訪問した目的は二つありました。一つ目は8月の新線開通で廃止になる猿猴橋 …

虚しさを感じる贅沢

実家に帰ると 一月ぶりに実家に帰省することにした。田んぼの畦の草刈りのためである。車庫に車を停めて母屋へ行こうとすると見慣れない光景が目に入った。 長さ5〜6メートルはある鉄パイプが玄関前の地面から屋根に向かって垂直に立 …

6本目

来るもの 去るもの 「ご注文の品が出来上がりました」 普段馴染みにしている洋服屋さんからラインのメッセージが入りました。都合のよい日を予約して、商品を取りに行きます。注文していたのは2本の黒色のズボンです。 2本とも同じ …

何が起こってる

危険信号 学校の校舎、2階の廊下を歩きながら思いました。 「こんなに暑くて大丈夫なのだろうか」 ここは直射日光が当たる場所ではありません。南側に教室が並び北側に窓がある廊下です。そんな場所で、私は「ここにいてはダメだ」と …

生きる

タブレット 現在、朝5時50分。目が覚めてすぐにパソコンに向かっている。書き留めておかないとすぐに忘れてしまう、そう思ったからだ。 つい数分前まで夢を見ていた。渡辺勘治がタブレットをつついていた。画面に映っていたのは彼の …

見えない命

稲作作業の合間に 私の実家では、ゴールデンウィークの到来とともに米作りが始まります。米作りとはいっても、実際に田んぼに水をはり苗を植えるのは5月の終わりで、この時期は半年の間放っておいた田んぼの整備を行います。 この前記 …

人のいない風景

休刊 いつも立ち寄る書店の雑誌コーナーで、私は久しぶりにこの雑誌を手にレジへと向かいました。元号が変わって初めて買う「鉄道ジャーナル」。私は自分を育ててくれたこの雑誌と疎遠な状態が続いていました。 販売日である毎月21日 …

時が過ぎてゆく

ビジネスシューズ 私は仕事用の革靴を3足しか持っていません。 黒のストレートチップ、濃い茶色のプレーントゥ、明るい茶色のウイングチップで、いずれもリーガル社製です。それぞれの靴の色に対応したベルトも持っており、靴に合わせ …

振り回される

ディスプレーの濃淡 ブックマークからサイトにアクセスしてIDとパスワードを入力すると、私の視野に数字の並びが飛び込んでくる。その数字は見るたびに異なるもので、時には「いつの間に?」と思うほど予想より大きく、またあるときは …

ずっと気になる(前編)

目を閉じながら 私はお酒が好きな人間なので家で飲み始めると寝る15分ぐらい前まで飲んでしまいます。「酔っ払ってそろそろ眠くなったな歯磨きしようか」と洗面所に向かい、それが終われば水を一杯飲んでから布団に入ってすぐに眠りに …