汚い話で申し訳ございません
家事をしていた妻が突然「きゃっ、あぁーっ」と声をあげる時があります。
足早に立ち去ろうとしている私に対して、少し怒りに満ちた「したでしょう!」の声が追いかけてきます。
「えっ、わかった?」
「当たり前でしょう。もう、早くトイレに行って!」
「ごめんごめん」
結婚してい以来、もう何十回も私たちの間で繰り返されたやりとりです。
悪いのは私です。でも言い訳をすると、そのおならは匂わないという予感がある時に放たれたものなのです。「これは本当にヤバい」という確信のある時はベランダに出てするなり、何らかの対策を取ります。
ベランダや玄関で放たれる私のおならは、本当に目に染みるぐらいの代物です。空気が湿っているのがわかりますし、マイナスの余韻がかなりの間続きます。よくアニメである黄色い色がついた気体のイメージです。
妻や子供たちと同じ部屋にいるときに私がするおならは、私の中でも「これくらいなら安全であるし、誤魔化すことができる」と思ったものです。
しかし、その思いはかなりの頻度で裏切られます。その度に妻があの叫び声をあげます。私は急いで部屋から出て行きます。「なぜだろう」と思います。
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