分水嶺を超えて
次男と二人北海道にいますが、今回の旅の目的の一つが宗谷本線に乗車することでした。広大な北海道第2の都市旭川から最北の街である稚内を目指します。
地図で見るとそれほど離れているように見えませんが、距離にして約260キロあります。神戸から西へ向かうと広島県の三原を超える距離です。「在来線で日帰りするのはチョット」という長さですが私たちはそれをします。メインは宗谷本線に乗ること自体なのでできなくはありません。
始発列車に乗ろうとホテルを6時前に出ると、もうすでに辺りは十分明るくなっています。後で地図を見ると旭川の少し西を東経142度の罫線が通過しています。私の住む兵庫県は日本標準時の135度が通るため時間にして30分の差があり、北海道に来ていることを実感します。
予想外に2両もある普通列車は定刻に旭川を出発、高架でぐるりと市街を回り北を目指します。この感覚、姫路から播但線で北へ向かうのと似ています。
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