次男の部屋で
私は自分の息子たちに「勉強しろ」と言うことがない。彼らの成績が気にならないかと言えばウソになるが、通知表や模試の結果を見て励ましたり怒ったりすることはない。私がどうこうしても仕方のないことであるから、私はただ淡々と息子たちを影で見守っている。
「勉強しろ」とは言わないが「勉強を教えて」といわれればできる限り応えてあげるようにしている。専門の英語に加えて地理と現代文ぐらいなら何とか教えることができる。
現在大学生である長男はほとんど私のところに来なかった。高校三年生のとき、志望大学の過去問を持ってきたのでそれを解いて解説してあげた。わずか2~3回そんなことがあった。
次男は中学校でほとんど勉強しなかった。その反動か高校に入りすごい勢いで学習している。彼も基本的には一人で机に向かうが、わからない場所があれば私に聞いてくる。その頻度は長男のときよりはるかに多く、1~2週間に一回程度彼の部屋で英語を教えている。
一通り教え終わると彼とたわいもない話をする。旅行や音楽の話が多い。この前はイギリスのロックバンド「オアシス」の話をしていた。彼はこのバンドのセカンドアルバムの曲、”Don’t look back me in anger”が大好きでギターを弾きながらよく歌う。
オアシス話で盛り上がっていると大学生の長男が帰ってきた。彼は大阪で一人暮らしをしているのだが、神戸でもバンドをやっており頻繫に帰ってくるのだ。
長男は「ただいま」の声もなく玄関のドアを入るといきなり大声で歌い始めた。
“世代を超えて” の続きを読む