電車と過ごす1日

地味な私鉄

関西と言えば首都圏と並んで私鉄が発達している地域です。世界的に見ても、日本のこれら二つの地域ほど私鉄が発達している場所は他に無いと思います。

もちろん、ニューヨーク、ロンドン、パリ、ソウルといった大都市では日本の首都圏・関西に負けないくらい密な鉄道網が見られますが、私が言いたいのは「私鉄」が発達しているということです。

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親になってわかる気持ち

カセットテープ教材

親の心を子供は理解できない。少なくとも同じ立場に立つまでは。

私の親はどんな気持ちで子供にお金を使っていたのだろう。

私が中学生の頃、「進研ゼミ」をやっていた。私がねだって申し込んでもらったものだ。毎月、茶色のしっかりとした封筒に入った教材が送られてきた。中には「Challenge」という総合教材と数冊の付属品、もう一枚封筒が入っている。家で解いた問題の提出用だ。

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休肝日

よくなってきてます

私の周りでいろいろなことがシンプルになってきています。仕事内容も変わらず、一日の生活を見てみてもそれほど変化が無いように見えますが、心が少しづつ軽くなっているのを感じます。

このモヤモヤブログは2年前の6月に書き始めました。最初の頃の記事を読み返すと明らかに今より心が乱れていたと思います。

そもそもこのブログは、そんなモヤモヤで乱れた私の心を調整するために書き始めました。

There are a thousand thoughts lying within a man that he doesn’t know till he takes up the pen to write.

「ペンを取って書き始めるまではわからない1000の考えが、人には存在する」

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叫びたい気持

ダラダラと20年間

何かを得ようと思えば何かを捨てなければならない。一人の人間に与えられた時間は有限で、使うことのできる集中力やエネルギーも限られている。

昨年の秋、英検1級に合格した。「ダラダラと行っている語学にケリをつけたい」そんな気持ちからの受験だった。

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禁断の汗

サウナに行きたい

「日本ってすごいね。世界的に見てどうしてこんなに感染者数が少ないんだろう」このような会話を立ち飲みの常連さんとしていたのは、去年の初夏、緊急事態宣言があける頃。

これで徐々に日常生活が戻ってくる、そのように考えていた。その初夏からさかのぼること数か月、去年の今頃、コロナウィルスは対岸の火事であった。日本の自治体も中国の姉妹都市にしきりにマスクを送っていた。

流行り廃りの激しい現代で、ニュースが1年にわたって同じ話題を伝え続けることは稀である。そして、正に私たちはそのような未曾有な事態の中で今を過ごしている。

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簿記Tシャツ

始まりは去年8月末

去年の初めから簿記の勉強はしてみたいと思っていましたが、私が実際に始めたのは8月の末でした。それまでは英検1級の2次対策の学習が中心で時間がさけませんでした。

8月22日に英検1級の2次試験が終わり「これは合格した」と思ったので、簿記の学習を始めました。息子がリクルート社の「スタサプ」をやっていたため、そのサイトを見ていたら「日商簿記3級対策」の講座もあるではありませんか。

親の思いとは裏腹に息子はなかなかスタサプで勉強しようとはしません。「それならば!」ということで、親がログインして学習することにしました。間もなく、妻も「私も簿記したかった」といって参加してきました。

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修行中です

半年たって壁に当たる

昨年の6月、妻とのちょっとした会話から明石焼きの世界に足を一歩踏み入れることになりました。

最初のうちは休日明石に行って食べ歩くだけでしたが、すぐに昼飲みしながらの食べ歩きになりました。これが私たちにとって至福の瞬間で、明石焼きをほおばりながら、火照った口をビールで冷ますと、夫婦の会話も弾んできます。

「明石焼き食べながらお酒が飲める店を出したいなあ」

店の名前、間取り、客層、メニュー、私たちは夢と現実が半々に混ざったようなことを、たわいもなく想像していきます。

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私はだれ?

水風呂で電車になる

サ室にある12分計はどこに行っても同じ形のような気がする。形は丸く、縁は赤く文字盤は白地に黒の数字、赤い秒針に黒の分針、そして中央に「12分計」の文字。

そもそも、なぜ「5」でも「10」でもなく「12」なのか。本場フィンランドにもそのような時計があるのか、そのような疑問が湧き上がってくるが、ともかく、この国のサ室の多くは12分を基準にまわっている。

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SSS 小さくても確実な幸せ

童君の一言

オーストラリア人の同僚である童君はこのブログにたまに登場するが、先日彼が私に「あなたの幸せはSSSだね」と言ってきた。

「そうか、SSSか。SmallだけどSureなShiawase」答えながら考えた。最後の”幸せ”が日本語なのは愛嬌であるが、確かに私が「小さくても確実な幸せ」、村上春樹流に言えば「小確幸」を感じることは、この頭文字がSから始まる3つのことである。

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愛しのラジオたち

元旦の宅配便

大晦日午後11時30分、パソコンの前で力尽きて寝ていた私を妻が起こした。この日は訳あって深夜12時に起きていたかったのだ。別に年が変わる瞬間が見たかったからではない。

カウントダウンの瞬間はもう10年以上経験していない。大晦日にお酒を飲み、そばを食べたら後は寝るしかない。少なくともアルコールの回った私の体はそれを欲する。

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